5年で辞めた職場より、11年いた職場のほうが退職金は少なかった

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5年勤めた職場より、11年勤めた職場のほうが、退職金は少なかった。

70万円と、50万円。長くいたはずの2社目のほうが、20万円少なかったんです。

介護の仕事を辞めたいと思ったとき、多くの人は「介護そのものを辞めるかどうか」で悩みます。僕もそうでした。でも実際には、その手前にもうひとつ選択肢があります。介護を続けたまま、職場だけを変えるという道です。

僕はそれを一度やって、失敗しました。この記事は、その話です。

介護を辞めたい人の選択肢は、ひとつじゃない

「介護を辞めたい」と検索すると、出てくるのはたいてい異業種転職の話です。介護から事務へ、営業へ、まったく違う仕事へ。僕も最終的にはその道を選びました。

でも、辞めたい理由をよく見てみると、介護という仕事そのものが嫌なわけではない人も多いはずです。

  • 給料が上がらない
  • 人が減っているのに業務は増える
  • 年齢で給料が決まる
  • 責任だけが重くなっていく

これらは全部、その職場の問題です。介護という仕事の問題ではありません。だとすれば、職場を変えれば解決する可能性がある。実際、僕は一度そう考えて動きました。

5年で1社目を辞めて、2社目に11年いた

介護の仕事は、合計で16年やりました。ずっと同じ場所にいたわけではなく、1社目に5年、2社目に11年です。

1社目を辞めたときは、正直そこまで深く考えていませんでした。今より条件のいいところに行けば、それで良くなるはずだと思っていた。求人票の数字を見て、通えそうな距離で、悪くなさそうだと感じたところに決めました。

探し方は、ハローワークです。自分ひとりで検索して、自分ひとりで判断して、決めました。

誰かに相談したわけでもなければ、中の様子を詳しく聞いたわけでもない。求人票に書いてあることが、その職場のすべてでした。

11年働いて、退職金は前の職場より少なかった

長く勤めれば、退職金は増える。なんとなく、そう思っていました。

実際は違いました。11年勤めた2社目の退職金は50万円。5年しかいなかった1社目は70万円です。

倍以上の期間を働いて、20万円少ない。この事実を知ったとき、正直しばらく言葉が出ませんでした。

退職金の制度は、職場によってまったく違います。共済に加入しているかどうか、勤続年数の計算方法、支給率。求人票の「退職金あり」という4文字は、その中身までは教えてくれません。

そして僕は、その中身を確かめないまま11年働いてしまった。長さではなく、どこを選ぶかだったんです。

あとで知った、ハローワークという仕組みの話

誤解のないように書いておくと、僕はハローワークが悪いとは思っていません。実際にそこで仕事を見つけましたし、良い求人もたくさんあります。

ただ、あとになって知ったことがあります。

ハローワークは、企業側が無料で求人を出せるということです。国が運営している公的機関なので、掲載から採用まで、事業所側の費用は一切かかりません。

一方、民間の求人サイトや人材紹介は有料です。掲載するだけでお金がかかったり、採用が決まった時点で手数料が発生したりします。

この違いが何を意味するか。

採用にお金をかけられる事業所も、かけられない事業所も、ハローワークには等しく並ぶということです。良いところも、そうでないところも、同じ体裁の求人票で。

さらに、ハローワークの求人票は基本的に文字情報だけで、写真を載せることができません。職場の雰囲気も、実際に働いている人の様子も、そこからは見えないんです。

つまり、選ぶ側が自分で見抜くしかない。僕はそれを、ひとりでやろうとして失敗しました。

次に動いたとき、僕がやり方を変えた理由

その後、僕は介護の仕事を離れることになります。そのとき初めて、転職サイトに登録しました。

理由は単純で、もう一度ひとりで選んで失敗するのが怖かったからです。

実際に使ってみて分かったのは、求人票に書かれていないことを知っている人が間にいる、というだけで判断材料がまったく変わるということでした。給与の内訳、離職率、どういう人が続いていて、どういう人が辞めているのか。ひとりで求人票を眺めていた頃には、絶対に手に入らなかった情報です。

登録は無料でしたし、話を聞いたうえで「今は動かない」と決めても、何も失いませんでした。今思えば、1社目から2社目に移るときにこそ、これをやるべきでした。

介護を続けるなら、介護に詳しい人に聞いたほうが早い

もしあなたが今、「介護は続けたいけれど、この職場は限界かもしれない」と思っているなら。

介護の求人を専門に扱っているサービスがあります。一般的な転職サイトと違って、介護業界の事情を分かっている担当者がつくので、給与体系や職場の内情といった、求人票に載らない部分を聞くことができます。

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登録も相談も無料です。そして、話を聞いたからといって、必ず転職しなければいけないわけでもありません。「今の職場の条件は、他と比べてどうなのか」を知るだけでも、意味があると思います。

少なくとも僕は、それを知らないまま11年働いて、20万円の差に後から気づきました。

なお、お住まいが1都3県・大阪・愛知で、20〜40代の方であれば、面談でじっくり相談できるサービスもあります。

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それでも、介護そのものを離れたくなったら

ここまで職場を変える話を書いてきましたが、僕自身は最終的に介護を離れました。16年やって、限界だと感じたからです。

異業種に移ることは、思っていたよりずっと普通のことでした。介護で身につけたものが、まったく別の場所で評価されることもあります。その話は別の記事に書いています。

なぜ別の施設じゃなく介護業界ごと辞めたのか|16年いた私が出した結論

まとめ:長さではなく、どこを選ぶか

この記事で伝えたかったことは、ひとつだけです。

辞めるか続けるかの二択で悩む前に、職場を変えるという選択肢がある。そしてそれを選ぶときは、ひとりで求人票だけを見て決めないほうがいい。

僕は11年かけて、それを学びました。同じ回り道を、しなくていいと思います。

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