未経験で、しかも全く畑違いの職種への転職。決まったときに一番こわかったのは、内定そのものよりも「入った後、自分が本当にやっていけるのか」でした。
何もわからない。おまけに、年齢も年齢です。新しい職場では、自分より若い人たちに、いちいち教えてもらわないと何も進まない。そんな状況に、40目前の自分が耐えられるのか。正直、自信はありませんでした。
この記事では、畑違いの仕事に飛び込んだ私が、入社後にどう立ち上がっていったかを正直に書きます。スキルの話というより、どんな気持ちで働き始めたか、の話です。
入って最初にぶつかったのは「何もわからない」
当たり前ですが、未経験で畑違いの職場に入ると、本当に何もわかりません。
専門用語も、仕事の進め方も、誰が何を担当しているのかも、ゼロから。前の仕事で積み上げてきたものは、職種が違えば、そのまま使えるわけではありません。
そして、教えてもらう相手は、多くが自分より年下です。年齢も年齢なのに、年下の人に、いっぱい聞かなければいけない。最初は、ここに小さな抵抗がありました。いい大人が、こんなことも知らないのか。そう思われるんじゃないか。変なプライドが、ちらつくわけです。
年上だろうと年下だろうと、全員が先輩
でも、あるとき割り切りました。
この職場では、年齢に関係なく、全員が自分より先輩です。実際そうなのだから、考えても仕方がない。だったら、年上だろうと年下だろうと関係なく、自分が一番後輩、一番年下のつもりで働こう。そう決めてしまいました。
そう腹をくくると、ずいぶん楽になりました。わからないことを、わからないままにしない。見栄を張らずに、その都度、逐一聞く。知ったかぶりをして後でつまずくより、その場で聞いてしまった方が、結局は早い。
振り返ると、これが一番の近道だったと思います。年齢を重ねてからの異業種転職でつまずく人は、たぶん「聞けない」ことが多いのではないでしょうか。プライドが邪魔をして、わからないことを抱え込んでしまう。でも、新しい場所では、自分は本当に一番の後輩なんです。そう思えるかどうかで、立ち上がりの速さはかなり変わる気がします。
畑違いでも、これまでの経験はゼロにならない
一方で、前の仕事の経験が、まったく無駄になったわけでもありませんでした。
介護の現場にいた頃、私は現場に入りながら、後輩や他のスタッフの指導、業務の改善、残業時間の削減、ケアプランの作成、勤務表の作成と、わりと何でもやっていました。一つの専門を深めるというより、現場も回しながら全体も見る、という働き方です。
転職のとき、評価されたのは、まさにそこでした。声をかけてもらった先からは、専門職としてではなく、総合職(ジェネラリスト)として動いてほしい、と言われていました。
もちろん、新しい職種の専門知識は、入った時点ではゼロです。そこは前の章に書いた通り、年下にも逐一聞きながら覚えるしかありませんでした。ただ、「現場を見ながら、全体を回す」という感覚そのものは、職種が変わっても持ち込めるものでした。畑違い=何もかもゼロ、ではない。専門スキルはなくても、これまでの働き方の中に、新しい場所でも効くものは意外とあるのだと思います。
年齢を重ねての畑違い転職で、大事だと思うこと
未経験・畑違いの転職を、この年でやってみて思うのは、結局この二つです。
一つは、知らないことを「知らない」と言える素直さ。年上も年下も関係なく、新しい場所では全員が先輩。自分が一番後輩のつもりでいれば、聞くことは恥ずかしくなくなります。
もう一つは、これまでの経験は、職種が違っても土台になるということ。今の仕事の専門スキルがなくても、前の仕事で身につけた働き方や姿勢は、形を変えて効いてきます。
もし今、「未経験で畑違いなんて、この年で無理じゃないか」と立ち止まっているなら。何もわからないところから始めるのは、当たり前です。私もそうでした。そこからでも、ちゃんと立ち上がっていけます。
未経験から動くなら、これまでの経験をどう評価してもらえるかは、自分一人ではなかなか見えません。まずは登録して、自分の経歴が今どう見られるのかを知るところから、気軽に始めてみてください。

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